誠意をもって分納していれば高額療養費貸付事業の対象に!!―国保事業で岡山市(9/1から)
ある日Aさんから相談があった。
病弱な夫婦と不安定雇用で懸命に働く娘の3人暮らし。体の許す限り働いてきたAさんは、最近では検査結果が悪く、働くことがままならない。夫は治療中断ができず入退院をくりかえしている。高すぎて、国保料が払えず市に相談し、分納している。払えるぎりぎりいっぱいで保険料を払い続けてきたが、入院した時の一度に必要な入院費が払えない。何か方法はないか…
今年4月から、滞納がなければ入院に限って、高額医療費の負担限度額を支払うだけで済むようになった。ただし、加入している保険者から、「認定証」をもらう必要がある。国保の人は国保課で手続きを。病院で支払いの時、「認定証」を出せば限度額(一般で80100円+アルファ+食費+部屋代など保険外負担)で済むからたすかる。
しかし、これは滞納がない時に限られるのだ。保険料を払える人はこうしてたすかる制度になったが、Aさんの様に、「払いたいけど払えない。払えるだけはきちんと払っている」しかも入院治療が必要という人は除外される。まさにお金のあるなしで生命の扱いに格差がつく状況である。そもそも日本で4番目(30万人以上の市の中で)に高い国保料が問題なのだが、私はAさんの様な人を救う制度が必要だと思った。高額療養費貸付事業の対象を「分納をするなど誠実な対応をしている」とか「滞納があっても一定額を払ったり、納付約束をするなど」まで拡大できないかと考え、提案を続けた。
以来、今年、2月議会、6月議会で論戦。市民の「払える国保料に」の運動とも結んで、実現を求めてきた。そして遂に、当局も市民の実情をふまえ、9/1から内規を改善し、対応することとなった。一歩前進である。ああ、これで1人でも多くの生命を支えれるといいなあ!!いのちは何より大切です。Aさん、長いことおまたせしました。あなたの声が新しい制度を産み出しましたよ。
国保料や医療費の支払いに困ったら、とにかく市の担当課に相談してほしい。もちろん、日本共産党市議団でも相談をうけています。