緩和ケア医療体制の充実を!

09年11月10日 | とし子からの手紙

8日に緩和ケアの講座に参加した。その名も「野の花プロジェクト」。オレンジバルーンといわれてもオレンジリボンプロジェクトほどに浸透していない。平成18年にがん対策基本法が成立しており、岡山県もがん対策基本計画をつくっているが、これが立ち遅れている。岡大医学部のある岡山県でなぜ・・・と驚いた。高知は緩和ケアベットが岡山県の2倍である。dscn0703.JPG

それでも相談支援センターが県下に7箇所あるとのことで、私は当面している具体的な問題の相談をしてみた。

緩和ケア医療を実施している医療機関、24時間対応の往診をしてくれる医療機関の存在がわからない。緩和ケア病棟は3医療機関しかない。空いているとはかぎらず、個室料金は高い。トイレのついてない「個室」は無料という病院もあるようだが、それは使い辛いだろう・・・。

済生会病院の緩和ケア病棟は個室料金が、一番安いものでも一日8000円とのこと・・・。いくら最後だからとはいえ手の届かない人も多いのではないか・・・。

死ぬ直前まで命に差別をつける日本の医療の仕組みに改めて疑問を感じる。いのちの価値は平等である。

もちろん民医連の病院は個室料金を取らない。その理念の高さに拍手を贈りたい。

岡大医学部のある岡山県で緩和医療体制が遅れているのはいただけない。一般病院をひとつも持っていない県なのだから、体制整備にくらい真剣な努力を求めたい。