働き盛りの世代が癌になったら・・・・
今や2人に一人が癌になる時代です。人事ではないのだ・・・と真剣に考えなくてはならない・・と教えてくれる本に出会いました。
その本とは、「がん患者、お金との闘い」(岩波書店)です。札幌テレビ放送取材班が出版しました。
予想もしてなかったのに35歳で癌になり、6年の長きにわたり闘病した末、今年1月16日になくなったKさんの闘病生活を追ったものです。こどもを出産して6ヶ月で突然襲った腹部の激痛・・・大腸がんでした。・・・・・・・
この本で衝撃的なのは、働き盛り世代が癌になると、住宅ローン、教育費などお金がかかる時期に、収入が減り、「いのちか、生活か・・」という厳しい現実にたたされるという事実です。
とにかく治療費が高いのです。一粒3000円を越す薬、一回の外来受診で5万円なんてあたりまえです。一月20万円もの医療費になることも・・・。最近のがん治療は通院が増えています。生命保険は「通院のがん治療」には対応していません。どうやって治療代を工面するのか・・・と葛藤の連続です。
「治療法はあるが、お金がないから治療できない」人が現実にいるという厳しい現実があるのです。このままではいけません!
癌患者さんたちの「叫び」を、政策へつなげていきたい・・・と心底思いました。
ぜひ、人事だと思わずに読んでみていただきたい本です。