高齢者を巡る状況

10年08月5日 | とし子からの手紙

「113歳の行方不明」の報道に驚いた。家族が50年も連絡を取り合っていない・・・という事実に驚く。兄弟同士も音信不通・・ときくと余程のわけがあるのではないか・・・と思われる。

さらに、そういう行方不明の長寿者が全国で35人・・ときくと、「なぜ?」と考え込んでしまう。岡山市でも3人の行方がわからない。

子どもが親に無関心でいられるだろうか。私は、癌告知を受けたとき、治そう!と思った一番のエネルギーは「親より先には死ねない」と思ったからだ。7年前に乳がんの手術を受けている母に心配をかけたくない・・と思い、母には病気を伝えずに手術をして、最近になって「心配しないで」と伝えた。この母を絶対に悲しませたくない・・と思う。こどもが先に逝くという悲しみは筆舌に尽くしがたい。

母を大切にしたい・・・と思う。だから、義母の介護も「大切にされている」と感じる介護を・・・と務めた。なんとかできた・・と思うが、できなかったら辛い・・・と思う。

行方不明の高齢者の安否が早くわかることを願っている。笑いと家族に囲まれていた「きんさん、ぎんさん」の時代とは、長寿者を巡る状況が変わっているのだろうか。よく考えてみなければならない。