がん対策推進条例(仮称)で参考人の意見聴取

10年10月6日 | とし子からの手紙

市議会の保健福祉委員会では、がん対策推進条例(仮称)を議員提案しようと策定に取り組んでいる。

5日は、岡山大学の松岡教授と済生会病院の金田ケースワーカーにおいでいただき、条例の素案について意見をいただいた。

おおむね枠組みでは、賛意をいただき、加えて提言を下さった。「自治体が条例をつくることに意味がある。ぜひ予算を伴ってほしい」の意見や、「岡山市は拠点病院が4つもあり、その条件を生かせば、いろんな先進的取り組みができる」という期待も寄せられた。

金田さんは、経済的な患者負担の問題や介護保険の横だしの必要性、在宅医療の整備と地域でのがんサロンの必要性など患者の実状から発言してくださった。

法に基づき、自治体が意識的に施策を推進するには、根拠が必要である。その一つの方法が条例作りである。岡山市が医療福祉の拠点都市となることをミッションとするなら、市民の2分の1の問題となるがん対策で先進都市になることもまた役割ではないか・・・とわたしは考える。全会一致での条例は必ずがん対策推進の力になる。実現すれば、政令市では初のがん対策条例となる。

義母の在宅緩和ケアと自分のがん患者としての体験をふまえる時、私の使命としてこの条例作りを成し遂げたいと思う。

今年は、がん対策基本法ができて、3年目である。全部の自治体でがん対策がすすむことを期待している。