がんになっても自分らしく

10年10月18日 | とし子からの手紙

11日、緩和ケアの市民公開講座があった。

テーマは「がんになっても自分らしく」だ。緩和ケアを知ることは、自分の人生を決定する力を得ること・・だと思う。専門医の話はじつに役に立つが、がん経験者の話は一味違う。

向井亜紀さんは、35歳のとき妊娠と同時に子宮頚がんが見つかり、手術をした。術後、「こどもを生んでから自分が死ねばよかったのに・・・。間違いを犯した。私が死ぬべきだった・・・」と自分を責め続け、そんな心に反応するように体は正直に悪化したという。そんなときの転機は、夫の心遣いと支えだった。「夫の届けてくれたケーキを一口食べれた」ことから「食べれる・・・」ことの喜びや笑顔につながった。同じころ闘病していた仲間が、娘の小学校入学には必ず出席するといってそれを果たし、その2週間後に亡くなった。

自分がしたいことを明確にしてイメージをもち、生き抜くことはできる。・・・治そうと思えば「治る!」というメッセージに聞こえた。元気が出た・・・。

検診には一度も行ってなかったとのことで、がん治療のポイントは早期発見と未来への希望のイメージを持つことが大事!と話した。そのとおりである。

愛媛から来てくれたオレンジの会の松本さんとは久しぶりの再会だ。彼女の話もすばらしかった。彼女も子宮頚がんで手術をして、化学療法を行ったのが、35歳のときだった。

「がんで失ったもの得たもの」の話の中で、彼女は父の看取りと自分の患者体験から「あとにつづく患者さんのために何かをしたい!」と思い、おれんじの会を作った。家族をふくめたケアの場を作っている・・と話した。輪つぃは共感しながら聞いた。岡山にもそんな会がいるのではないか・・と私は考えはじめている。

たとえがんになっても自分らしく生きることはできる・・・このことを多くの人に伝えたい。そして、私もそのように生きたいと思う。