「生きぬいた」2010年

10年12月30日 | とし子からの手紙

いよいよ今年もあと2日です。

今年一年は生きることと死ぬことをかんがえる一年でした。がんの告知を受け、手術準備と義母の在宅看護をしながら迎えたお正月。孫たちに「いのちはじゅんぐり」で、大きいおばあちゃんがいたからみんながいるんだよ・・・と伝え続けました。義母を4月7日に看取りました。

そして自分のがん患者体験とそれを通しての久々の医療現場に触れる体験は、いろんなことを気づかせてくれました。

病院と縁の切れない状況ながらも少しづつ回復しています。術後36日目からの「仕事開始」は気力の回復を促進しましたが、体にはかなりきついものがありました。

でも、私は議員です。今なすべきことはしたい・・・の思いは強く、2月議会では「従軍慰安婦問題の解決のために行動する・・・」決議を採択するためにがんばりました。まだ、手術の傷をおさえながらあるいていましたが・・・・。

6月議会では、「がん対策推進条例」をつくって、総合的ながん対策の必要性を主張。保健福祉委員会の委員全員が賛意を示し、8月には正式決定して、議員提案での条例つくりに取り組むことになったのです。

がん患者当事者として、情報収集するなかで思い知った多くの患者や家族の苦しみを少しでも軽くしたいと思いました。「生かされている」この命をどう使い切るか・・・を考えたとき、「条例作り」は使命だと思えました。条例は2月議会で成立の見込みです。患者会から出されていた「当事者発信の政策作り」の枠組みを盛り込んでいます。やっとここまで来ました。「お金がなければ治療を中断しなければならない」ような現実を変えていければ・・・と思います。外来でも限度額認定証の活用ができるようにしたい・・!。

議員とは市長提案をチェックすると共に、政策提案をする役割があるのです。そういう役割を果たせたことはうれしいことです。

私は今56歳、80歳の母より先には死ねない・・・・と決意しています。母を悲しませたくない・・・という強い思いが次第に回復を促しているようです。

来年の一斉地方選挙では引退し、中区では林潤さん(40歳、3人の子育て真っ最中)にバトンタッチします。必ずわたしの志をつないで、4月末の任期切れを迎えたい。

看護師を12年でやめて、6期24年間議員として「いのちは何より大切です」の信条で活動してきました。「貯金」はできなかったけれど「貯人」はできました。多くの人との出会いが宝だと思っています。

今年一年私を支えてくださった多くの皆様に心から感謝しています。これからも「生かされている」命を活かしきって、「人の役に立つ」命でありたい・・・と思っています。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。



Comments

コメント 白井浩子
日付: 2010/12/31 金曜日, 0:35:04

貯人は同感します。体調はいかが?
寒いけれど気をつけてください。でも、冬ですものね。
女性自衛官の人権裁判から学ぶ会」は、開催できてよかったですね。アメリカ軍隊事情の映画上映会も、いい機会をつくって開けたらと思います。
来年も張り切っていきましょう。一緒に活動のつもりです。

コメント 崎本とし子
日付: 2011/1/2 日曜日, 8:09:40

あけましておめだとうございます。
家族で迎えるお正月の幸せを感じています。今年もステキな出会いを楽しみに活動を続けていきます。まずは、一斉地方選挙です。全員当選のためにがんばります。
今年もよろしくお願いします。