セクハラのない岡山市を…

08年02月6日 | とし子からの手紙

 「公民館館長(60代男性)が嘱託職員(20代女性)にセクハラをして、PTSDに苦しむ被害者は警察に告発をしていることが発覚した」と報道された。加害者とされる男性は、その事実を認めず、「証明できるなら証明してみろ」といっているとか…。

 驚いた。生涯教育施設の館長であり、人権啓発の拠点施設である公民館の責任者の「セクハラ」という人権問題への意識の水準が問われているのではないか。

 通常、性暴カであるセクハラ、DVなどの被害者は声を上げれないことが多い。だから、男女雇用機会均等法やDV防止法を作り、その人権を守るためのしくみをつくってきた。

 平成11年、岡山市は通達を出している。その文章には、

 「勇気を出して告発しよう。あなたの勇気がセクハラをなくすカになる…」という意味のことが書いてある。女性職員が何もないのにPTSDという重大な心の傷を負うはずがない。PTSDという症状に知識があるなら、被害者女性がどれほどの思いで告発に至ったのかを思うと、胸が痛む。その被害者を前に「何もやってない」というなら、「やっていない」という証明をしてほしい。PTSDで苦しむ被害者の現実を直視したいと思う。

 私は、DV被害者支援に取り組んでいる。この経験の中でも加害者が、自分を加害者だと認めた例を私は知らない。自覚できないことが、DV犯罪を繰り返す原因となっている。セクハラも同様の場合が多い。

 それを認め、自覚できる人のみが再犯率を低くできるのだ。日本は性犯罪には甘い国だ。多くの女性や子どもたちが泣き寝いりを強いられてきた。人権といのちを守るために、この現状を打破したい。

 岡山市という行政機関で起きたセクハラ問題を重要視したい。市はすでに委員会で審議中。市の条例と計画と要綱にてらして、どう解決するのか注目している。これを機にセクハラのない岡山市にしたいと心に固く決意している。