アメリカの下院委員会で「慰安婦決議採択―史実を認めない安倍首相は世界の常識が認めない!

07年06月28日 | とし子からの手紙

img_0004.JPG日本国内では、侵略戦争を正義の戦争だといい、従軍慰安婦の強制連行はなかったといい、沖縄戦での集団自決の強制もなかったとする史実を歪曲しようとする動きがある。それは靖国派といわれる今の内閣が発信源。日本会議国会議員懇談会という団体には自民党だけでなく民主党の議員も参加。この決議に先立って、ワシントン・ポスト紙に「事実」と題する意見広告を出したという。それは、軍の強制はなかったというもので、かえって決議へ賛同する議員をふやす結果となった。当然である。

 私は昨日の本会議で、「史実を史実として伝えること」の大切さを訴えた。

 慰安婦問題では、ずっとナヌムの家に住む人たちの裁判を支援してきた。10才代の娘が好き好んで慰安婦をすることなどありえない。深く傷ついた彼女たちは、勇気をふりしぼって裁判をおこした。事実は裁判で認められつつも、国家賠償や直接の謝罪は実行されず今日に至っている。彼女たちの人権回復は果たされていない。2度、3度の心ない対応が続いている。彼女たちの心の痛さを安倍内閣はわかっていない。

 「史実を史実として」認め、歴史から学ぶことを忘れた者は再び誤りをくりかえす。憲法9条は危い靖国派の人々によって変えられようとしている。断じて許してはならない。安倍首相の「非常識」は決して世界には通用しない。

 今年も力ンナが咲く頃となった。赤いその花は、元慰安婦の怒りを思わせる鮮やかさである。