連日付き添いの日々・・・

10年04月6日 | とし子からの手紙

先週の木曜日、義母の様態が悪化した。呼吸は不規則で、尿量が一日120ml・・・。延命措置はしたくない・・・との本人の意思を尊重して、病院とも協議した。家族の見守りだけはしたい・・・との思いから、家族で交代しながら、付き添うことにした。交代の間に仕事をする・・・という日々だ。

2日もすると、症状が悪いながらも安定した。私と夫が交代で泊り込んでいる。

私は何十人もの患者さんを看取ってきたけれど、一人の人をじっと見守るのははじめて・・・といっていい。義父は急死だったし、父は愛媛の実家で、弟夫婦と母が看取った。せめて・・・と死後の旅立ちの準備は話しかけながら私がすべてやったのだった。

義母の生命力を目の辺りにして、毎日心で対話している。家族は、そばにいて見守るだけだが、痛そうな顔をすれば背をさすり、手を握り、そばにいることを伝え続ける。一人ではないよ・・・、大切に思っているよ・・・と伝え続けたい。そのことが、意味がある・・・と信じている。

親を看取ることを通して、親族の繋がりが強まっていると感じる。こどもたちも「おばあちゃん」の容態を気にして電話で様子を聞いてくる。丁寧に様子を伝えている。大事に思っていることがちゃんとこどもたちにも伝わるようにしたい・・・と思う。人の生死は、尊厳をもって向かうものだと知らせよう。

こどもたちからの「母も体に気をつけて・・・」の言葉に感謝である。