祝敬老・・・「ありがとう」が人を育てる
敬老の日である。わが町内の子ども会は、毎年恒例で、ささやかなお祝いを届ける。
こどもが書いた手紙とタオルを、一軒一軒歩いてこどもたちと共に届ける。
「子ども会です。おめでとうございます。」の口上を言いながら歩くが、なかなかいえない子もいる。ところが、受け取るみなさんが、笑顔で「ありがとう」といってくださると、今度はこどもたちの表情が変わってくる。「次はわたしが行く・・!」という具合に積極的になる。声もだんだん大きくはっきりといえるようになる。お礼に・・・とお菓子を下さる方や「毎年ありがとう」の言葉を何度も聞くと、ますます気分良くなり、最後は「崎本さんが誘ってくれてよかった!・・・」などとうれしいことを行ってくれる。
私は、つくづく思う。小さいときから人の役に立つ体験を少しづつでもできると、こどもの中に意欲の芽が芽生える。本当の「ありがとう」は人を育てるのだ。こどもたちが「ありがとう」といってもらえる体験を増やしあげたい。
子ども会にかかわって長いが、「顔を見て手渡す」よいう地道な活動を続けることの大切さをあらためて思う。だから、やめられない・・・。こどもたちの育つ姿は本当に愛おしい。
大人はほんものの「ありがとう」をいえるように意識したいものだ。