介護保険制度の行方

10年11月28日 | とし子からの手紙

厚労省の審議会は介護保険制度を2012年からの法改定にあたっての意見書を取りまとめた。このないようは給付削減と負担増のひどい内容である。介護保険制度を「保険あって、介護なし」にいっそう拍車をかける内容だ。

民主党は介護保険への公費負担割合を50%から60%にすると公約しており、8000億円公費負担を増やすとしていた公約を投げ捨てた!?ひどい変質振りである。

内容は、

  • 1、保険料は平均で月5200円・・・岡山市では6000円を越すことになる見込み
  • 2、要支援者は保険サービスからはずす
  • 3、年間所得200万円以上(月166000円以上の生活費)の人は利用料を1割から2割へ増やす
  • 4、施設居住費の軽減要件に資産や家族の負担能力を追加して、対象を減らす
  • 5、特養ホームなどの相部屋では取っていない部屋代を月5000円取る
  • 6、ケアプランを有料化する(要介護者1000円、陽支援者500円)
  • 7、軽度者の利用料を2倍にする・・・利用料がは払えないと使えないようにするということ
  • 8、軽度のひとは介護保険対象からはずす・・・要支援者をはずすということ、あとは自治体独自でやれ!ということか・・・

ざっとこんな改悪が盛り込まれている。びっくりである。

民主党の裏切りはひどいものだ。10年前、介護保険制度は「介護の社会化」をうたい文句にできた。10年経ってみたら、高齢者虐待過去最高、介護殺人はあとを絶たない・・・。

国が使っている税金は1兆75000億円。軍事費には5兆円使う国が介護にはその3分の1というのが現状だ。おかしくないか!!

政府はこの意見書を元に、通常国会に法案を提案するという。自治体はこの法律に縛られて、来年度第5期高齢者福祉計画を策定することになる。来年4月の一斉地方選は、その審議をする議員を選ぶ選挙である。見識ある議員を選ばなければならない。

政府に言いたい!軍事費より高齢者を大切にせよ!国民にたいする公約違反は許さない!!