がんになっても自分らしく
テーマは「がんになっても自分らしく」だ。緩和ケアを知ることは、自分の人生を決定する力を得ること・・だと思う。専門医の話はじつに役に立つが、がん経験者の話は一味違う。
向井亜紀さんは、35歳のとき妊娠と同時に子宮頚がんが見つかり、手術をした。術後、「こどもを生んでから自分が死ねばよかったのに・・・。間違いを犯した。私が死ぬべきだった・・・」と自分を責め続け、そんな心に反応するように体は正直に悪化したという。そんなときの転機は、夫の心遣いと支えだった。「夫の届けてくれたケーキを一口食べれた」ことから「食べれる・・・」ことの喜びや笑顔につながった。同じころ闘病していた仲間が、娘の小学校入学には必ず出席するといってそれを果たし、その2週間後に亡くなった。
自分がしたいことを明確にしてイメージをもち、生き抜くことはできる。・・・治そうと思えば「治る!」というメッセージに聞こえた。元気が出た・・・。
検診には一度も行ってなかったとのことで、がん治療のポイントは早期発見と未来への希望のイメージを持つことが大事!と話した。そのとおりである。
愛媛から来てくれたオレンジの会の松本さんとは久しぶりの再会だ。彼女の話もすばらしかった。彼女も子宮頚がんで手術をして、化学療法を行ったのが、35歳のときだった。
「がんで失ったもの得たもの」の話の中で、彼女は父の看取りと自分の患者体験から「あとにつづく患者さんのために何かをしたい!」と思い、おれんじの会を作った。家族をふくめたケアの場を作っている・・と話した。輪つぃは共感しながら聞いた。岡山にもそんな会がいるのではないか・・と私は考えはじめている。
たとえがんになっても自分らしく生きることはできる・・・このことを多くの人に伝えたい。そして、私もそのように生きたいと思う。
スポーツの秋、実りの秋、学びの秋、祭りの秋
実りの秋だ。稲刈りが始まった。でも、「米を作っても飯くえねー!」という農家の悲鳴が聞こえる。豊作を喜べない農政は間違っている。
学びの秋だ。昨日から地方自治研究全国集会IN岡山が開催中。桃太郎の劇とうらじゃ踊りで開幕した。外務省の官僚で、防衛大学校で危機管理を教えておられたという孫崎氏は「日米同盟の正体」をリアルに語った。「日米安保条約は実質的に変質している。日米協力の範囲は極東に限定されていたものが全世界に広がっており、国連憲章の理念を外れてきた。国外米軍基地の30%が日本にあり、日本の基地負担はドイツの3倍、イギリスの20倍、イタリアの10倍に及ぶ・・・しかし、マスコミは本当のことを書かない・・・」
学びつづけることが大切である。各地の草の根の様々な運動、取り組みの交流は意義深い。どんなに苦難のときでもできることはある・・と確信を持たせてくれる。今日は分科会が岡大キャンパスを会場に開催される。
そして、祭りの秋だ。玉井宮の秋祭りが23日、24日で、町内は祭りムードが高まってきた。わが町内では23日に今年もだんじり行列をする予定だ。みんなで力を合わせて、だんじりを引きたいと思う。