横浜市職員の政策力
10日、11日は委員会視察。世田谷区の発達障害支援センターと横浜市のこども青少年局の自立支援の取り組みを調査。いずれも最先端の単独事業である。説明をする職員が的確で解かりやすい説明をして、政策力の高さを感じさせてくれた。こういう視察は有意義で、岡山市の参考になる。
岡山市も発達障害支援センターをつくろうとしている。生涯を通しての支援ができる仕組みをつくろう。
それにしても横浜市の担当係長は、実態調査をもとに、「国は後からついてくる・・・」とばかりに事例を通じて政策を組み立てている。事例検討を柱に施策をつくっているのは世田谷区もおなじである。
現場主義、当事者主義を貫く政策の作り方は、全国初であろうがなかろうが間違いを起こさない。
「20歳から34歳までの若者の生活不安はこの数年で10%から50%に急増した。自己責任で終わらすことはできない。社会が解決に取り組む問題であると考える。・・・」と説明し、私たちの質問に「そうなんです。大事な指摘です」と応じる担当係長のいきいきとした様子が心に残った。
事業が、専門性の高い福祉法人やNPO法人に委託されていた。これからの公務員の資質のひとつに、NPO法人などとも協働して取り組むためのコーディネート力が求められる時代だと思う。
緩和ケア医療体制の充実を!
8日に緩和ケアの講座に参加した。その名も「野の花プロジェクト」。オレンジバルーンといわれてもオレンジリボンプロジェクトほどに浸透していない。平成18年にがん対策基本法が成立しており、岡山県もがん対策基本計画をつくっているが、これが立ち遅れている。岡大医学部のある岡山県でなぜ・・・と驚いた。高知は緩和ケアベットが岡山県の2倍である。
それでも相談支援センターが県下に7箇所あるとのことで、私は当面している具体的な問題の相談をしてみた。
緩和ケア医療を実施している医療機関、24時間対応の往診をしてくれる医療機関の存在がわからない。緩和ケア病棟は3医療機関しかない。空いているとはかぎらず、個室料金は高い。トイレのついてない「個室」は無料という病院もあるようだが、それは使い辛いだろう・・・。
済生会病院の緩和ケア病棟は個室料金が、一番安いものでも一日8000円とのこと・・・。いくら最後だからとはいえ手の届かない人も多いのではないか・・・。
死ぬ直前まで命に差別をつける日本の医療の仕組みに改めて疑問を感じる。いのちの価値は平等である。
もちろん民医連の病院は個室料金を取らない。その理念の高さに拍手を贈りたい。
岡大医学部のある岡山県で緩和医療体制が遅れているのはいただけない。一般病院をひとつも持っていない県なのだから、体制整備にくらい真剣な努力を求めたい。
翔け操南!!ふれあい祭り
ソワニエ看護学校の戴帽式
看護学校の戴帽式へ参加した。看護師なら誰もが戴帽式を経験する。看護の道を歩く決意をする大切なセレモニーである。
看護師とは、人と人とのかかわりを通して健康レベルを向上させるために働く専門職である。信頼関係が基本になければならない。私は、かつて「思いが通い合うことから信頼関係が生まれる」という論文を書いたことがある。「聴く」ことの大切さを書いた。「聴く」ことはむずかしい。しかし、それができることが専門職である。接遇は技術だ。
さて、その覚悟をこめた「誓いの言葉」をきいて、感動した。仲間とともに学び、愛情あふれる看護師になることを誓います・・・との言葉や「一人は皆のために、皆は一人のために」の結びに思いがこもっていた。人間は一人では生きられない・・ことを知ったことだけでも大きい成長だ。
入学の時とは違うキラキラとした姿は、その成長を物語っていた。
おめでとう!!
原産地表示の政令で米粉が対象外!?
輸入食品に不安をお持ちの人は多いと思う。
原産地表示は消費者にとって選択の大切な仕組みだ。このたび、原産地表示の新しい政令で対象が拡大される・・・と聞く。しかし、その対象から「米粉」が外れているのが納得できない。自給率をあげるのなら国産米粉でないといけないわけで、外国産米粉がはばを聞かせたのでは意味がない。
義務でもないミニマムアクセス米の輸入をやめよ!!という声が強いなかで、それをしようとしない政府である。自由貿易協定は農業を壊滅させる・・・といわれているが、民主党政権はその促進の方向だ。
今回の政令もその流れの中か・・・と思うと断じて認められない!といわなければならない。
輸入自由化で大打撃を受けたみかん農家の「娘」として、その惨状をみてきた私のこだわりである。








